『 ひとりで公演 』は、柳沢茂樹企画・制作による、出演者が柳沢茂樹のみの舞台公演です。
○ ● ○ ● ○ ● ○ ● ○ ●
「この公演のこと」
こんにちは。柳沢茂樹と申します。
出演者が私ひとり、という舞台を作りたくて、この公演を企画しました。
普段からひとりが好きだし、人と会うときもせいぜい二、三人がいいし、気負わずに気軽に演劇を作ろうと思ったら、自然とこうなりました。
日本の俳優ってそもそもは芸人だと考えていて、それはいわゆる今でいうお笑い芸人さんのような芸人ではなくて、もっと土着的な、無きものを売り歩くような、お客さんも同情、あわれみ、助けあい、などを少し含んだ、言ってしまえば少しだけ騙されてあげる、というような、叩き売りや占いや見世物や猿回しのような。その無きものの出来が良ければ褒められ金になって、ものによっては芸術になったり文化になったりそんなものだと思います。
そんな気持ちでいるので、私がやるこれを、ひとり芝居というのは少し違うかなと思い、ひとりで公演と名乗り、何が出るかわからない、気取らないで気軽に楽しめる、祭りの出し物のようなものになればいいなと思っています。そういう意味でも、いろんなイベント、展示、上映などをおこなっているポレポレ坐が最適だと思い、ここでの公演を決めました。
今回は三作品を、この公演のために作って上演します。
参加してくれた作家さんは、私がいま、本当に面白いと思う三人です。
田川さんはここ数年何度も作品に参加させてもらっていて、圧倒的に面白い会話劇を書く人です。鳥山さんも何度もいっしょに作品を作っていて、私が面白いと思うものをわかってくれ活かしてくれます。この二人に関しては、公演をやろうと思った時から絶対外せないと思っていて、橋本さんは今回初めてですが、緻密だけど強い演出をする人だなあと作品を拝見して、いつかご一緒したいと思っていました。
二日間で、三回上演します。
アルコールも有りますので、どうぞお越しください。お待ちしております。